こんにちは、安田ケリー(@kry_ysd)です。
2018年5月5日、西武渋谷店で開催された、ヨシダナギBEST作品集「HEROES」発売記念展示のトークイベントに行ってきました!
少数民族の美しい写真はもちろん、ヨシダナギさんご本人にも魅了され、すっかりファンに!
今回は、そのトークイベントの様子をレポートします。
目次
「ヨシダナギ」ってどんな人?
ヨシダナギさんとは、主にアフリカを始めとする世界の少数民族の写真を撮る、女性のフォトグラファーです。
(美しいヨシダナギさん)
幼少期からアフリカに憧れを抱いていたヨシダナギさん、10歳の頃まで「大きくなったら彼らのような姿になれる」と信じていたそう。
「あなたは日本人だから、大きくなっても彼らのようにはなれない」と両親に諭された後、独学で写真を学び、23歳で単身アフリカへ。
2012年、3度目のアフリカ渡航のとき、初めて少数民族と同じ格好になって撮影を行いました。
これがきっかけで、2015年、TBSのバラエティ番組『クレイジージャーニー』で、「服を脱ぎ民族と同じ姿になる写真家」として取り上げられて以降、メディアに多数出演。
2018年4月に、ヨシダナギBEST作品集「HEROES」を発売しました。
HEROES発売記念トークイベントは超満員!
トークイベントの会場に用意された100席は、あっという間に満席!
立ち見のお客さんも合わせて、350人ほどが集まったとのことです。
前々日にこの写真展とヨシダナギさんのことを知った安田は、トークイベント開始20分前に会場に到着。
すでに椅子の付近を立ち見の人がぐるりと2周ほど囲んでいたので、慌てて自分の場所を確保します。
写真は2ヶ所で展示されていたのですが、それらを1枚も見ずに、まずは一番興味のあった「撮影者のヨシダナギさん」から入ることにしました。
ヨシダさんの「ヨシダ」と自分の名前の「安田」が似ていることに今気づきました。うれしいぞ。
(ヨシダナギさん撮影の少数民族)
予想と違ったヨシダナギさんのキャラクター
(ヨシダナギさん(左)と、マネージャーのキミノさん(右))
ブロガーでも写真家でも、「ひとりで、しかも世界で活躍している女性」と聞くと、なぜか「気が強くて元気な人」というイメージが浮かぶ安田。
ヨシダナギさん本人の写真を見たときも例外ではなく、「美人でよくしゃべる、元気な人」という印象を受けました。
しかし、トークイベントの初っぱなで、そのイメージは崩れ去ることとなります。
「ヨシダナギさんです!」という紹介の言葉と共に現れたのは、写真で見た通りの綺麗な女性。拍手をし終え、自己紹介に耳を傾けます。
「おはようございまぁす…ヨシダです…」
文字ではなんとも表現しづらいですが、今さっき起きましたかのような気の抜けた挨拶(ごめんなさい)。
これにより、その瞬間まであった「元気な人」というイメージがガラガラと崩壊。あのときの私は、まさに鳩が豆鉄砲を食らったような表情をしていたことでしょう。
脱力系安田
ヨシダさんのトークで感じたこと「“好き”は最強」
それから約1時間、ヨシダさんのトークを聞いて感じました。
ヨシダさんは、少数民族への「好き」が強すぎるからこそ、それを仕事にしてしまえた人なんだなって。
エチオピアやアマゾン、パプアニューギニアなど、少数民族の居住区に行くだけでも膨大なお金と時間がかかるし、それには体力や精神力も必要となってきます。
彼らの写真を撮るには、現地ガイドはもちろん、彼ら自身と仲良くなることも重要です。
陽の当たる時間を考えたり、モデルをやったことがない彼らにポージングを教えたりと、一枚の写真を撮影するだけでも簡単なことではありません。
ヨシダさんにとって、お金や時間、体力、精神、あらゆるものを使ってでもやりたいことが、彼らの写真を撮ることなんです。
そして、自分は極度の人見知りだと語っていたヨシダさんですが、それは少数民族の前では例外なんだそう。
それだけでなく、日本にいるときは極力何もしたくないと言うほどの脱力系の方が、少数民族のこととなるとウキウキとしてるんですよね。
これを「好き」だと言わずなんと言う。
私事ですが、この日「ヨシダナギさん」という人物と、彼女の生き方を知って、自分の今後の方向性をちょっと変えることにしました。
海外に行くか上京するかの二つの選択肢で悩んでいたこの期間に、ヨシダナギさんに出会えてよかったです。
よく考えたら、私の「好き」があるのは東京じゃなかった。あれこれ考えず、「好き」という感情だけで動いてみようと思います。
(地元の方達も真剣に撮影を見守っているのがイイ!)
「アフロ!センター!」のアファール族
トークイベントの良いところは、“中の人”の人物像がわかるだけでなく、撮影現場の裏話を聴けるところですね。
ヨシダさんと、マネージャーのキミノさんの掛け合いで聞いた少数民族のエピソードは、どれもおもしろくて会場は笑いが頻発。
話を聞いていて、私が一番好きになったのは、エチオピアに居住するアフロヘアのアファール族。
この民族は、“男前”の基準がアフロヘアの大きさなんだそうで、一番大きなアフロを持っていた一番“男前”な彼を、ヨシダさんは「アフロ」と呼ぶことにしました。(みんなアフロなんだがなw)
彼らは英語がわかりませんが、撮影をしていくにつれ、ヨシダさんが発する「アフロ」と「センター」の意味が理解できるように。
以降、「アフロ!センター!」と言うと、アフロがすぐに真ん中に飛んでくるようになったそうです。
(写真中央がその「アフロ」)
そんな中、それまでの構図とは違う写真を撮影したかったヨシダさんは、初めて別の人をセンターに呼びます。
すると、アフロはその場でガラリと崩れ落ちました。
「なんで俺じゃないんだ…!」
アフロは、センターに立つことで「自分がみんなのまとめ役なんだ」と責任感が芽生えていた上に、これまで信頼を寄せてきたヨシダに裏切られたと思ったみたいだとヨシダさんは語っていました。
それからアフロは機嫌を直さず、撮影はしばらく難航したそうです。
アフロファン安田
この話を聞いて、純粋なアファール族がとっても愛おしく感じ、彼らは私にとってのHEROになりました。
そんなアフロのキメキメのピン写がこちら!かっこいいよアフロ!
(キメキメアフロ)
ヨシダナギ著「ヨシダナギの拾われる力」
トークイベントと写真展見学後、ヨシダさんの著書「ヨシダナギの拾われる力」を購入しました。
これまで意識高い系の自己啓発書ばかり読んできた私には、なんとも新鮮でおもしろいです。
トークで出たこの本の裏話もおもしろかった!
「私がビジネス書?」と思ったヨシダさんは、最初この話を断ろうとしたそうなんです。
しかし、「君は世間に、意識が高くてやる気満載な人だと思われてるから、そのイメージを払拭してあげたいんだ!」と熱弁され、褒められているのか貶されているのかよくわからない状態で本を書くのを引き受けたんだとか。
そんなヨシダさんがありのままに書いた本、おもしろくないわけがありません。
ヨシダさんのファンになりました
以上、渋谷にて行われたヨシダナギBEST作品集「HEROES」発売記念展示のイベントの模様についてお伝えしました。
自分では知り得なかった、地球の裏側で起こったエピソードをたくさん聞けて大満足です。
このトークショーのあとに写真を見学すると、会ったこともない彼らに不思議な親近感を感じました。
写真一枚一枚にあるそれぞれの物語に引き込まれた、素敵なイベントでした。
そして、ヨシダさんの脱力感と意識の低さが大好きです。(めっちゃ褒めてます!)
私は変に気張ってしまうところがあって、実は最近も自分の意識を高く持ち続けることに疲れを感じていました。ちょっとだけ気を緩めて、自然体で活動してみます。
今回のトークイベントの詳細はこちら:http://nagi-yoshida.com/wordpress/1671
Nagi Yoshida Official Web Site:http://nagi-yoshida.com
各地でのトークイベント日程:http://nagi-yoshida.com/wordpress/1659
新宿でのトークイベント日程:http://nagi-yoshida.com/wordpress/1713
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[…] そんなとき、たまたま東京に遊びに行っていて、たまたま見つけたヨシダナギさんの写真展を鑑賞しました。 […]