こんにちは、カナダでワーホリ中の安田ケリー(@kry_ysd)です。
以前記事にも書いたように、最初は1年半の予定だったカナダでのワーホリ計画を大幅に変更。時の流れも早く、帰国まであと約2週間となりました。

2018年11月から現在まで、約4ヶ月間。
25年間慣れ親しんだ日本とは何もかもが違う中での生活は、長いようで短くもあり、でもやっぱり短いようでとても長く感じられました。
自分のいた場所を少し離れてみると、気づくことがたくさんあります。
今回この記事では、新しい場所で生活してみて感じたこと(主に禁断症状)を綴っていきます。
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英語に嫌気が差す
数あるカナダ拒否症状の中でも、一番最初に来たのがこの言語系でした。
英語に対して異常な嫌気が差すようになります。女の子の日が来る前日みたいな感じのやつ。
語学学校のほとんどはEnglish policyというのが掲げられていて、学校内では英語しか話してはいけないルールがあります。
私の通っていた学校もそれで、うっかり日本語で談笑していると注意されてしまう出来事が何度か(何度も)ありました。
とはいえすごい剣幕で怒られるわけではなく「ダメだよ〜」程度なんですが、それに対して思わずブチ切れ(逆ギレし)そうになったことが一度。それがこのカナダイヤイヤ期の初期です。
YouTubeのCMにブチ切れそうなったこともあります。
日本でYouTubeを開くと日本のCMが流れますが、カナダに来ると自動的に『YouTubeCA』に変わっていて、流れるCMが全部カナダのもので、もちろん英語。
最初は特に気にならなかったんですが、これがだんだんイライラに変化してきます。Tim Hortons(カナダのドーナツチェーン店)の新商品なんか知るか!!!って。
一番慣れ親しんだ言語を聞く機会が減るというだけで、精神が追い詰められてしまうんだなと感じた出来事でした。
今はもう目も耳も慣れているので、言語系はこの初期さえ乗り越えれば、精神的な負担は軽減されるようです。
日本語が出てこなくなる
カナダ拒否症状の中でも、一番驚いたのがこれ。日本語がうまく出てこなくなります。
先ほど書いた学校でのEnglish policyに加え、日本にいたときよりも圧倒的に日本人と話す機会が少ないのが原因です。
「英語脳になってきてるってことでしょ?いいじゃん!」という声も聞こえてきそうですが、日本語が出てこないというのはブロガーにとっては致命的。
書きたいことがあるけどうまく書き進めない。そのときのもどかしさたるや!
日本で記事を書いていても調子の悪い日はたまにありますが、その調子の悪い日が毎日続いてる感じ。文章に起こすことが頭も心の中もスッキリさせるのに、それが吐き出せずに溜まっていくのが本当にキモチワルイです。(動画の更新率と反比例するようにブログの更新率が下がった理由がこれ)
世界中でノマドしながら日本語で記事を書いているブロガーさんは偉大なんだなと思いました。
普段食べない日本食までもが恋しくなる
最初はいいんですよ。カナダのご飯!とかカナダのお菓子!とかって、無邪気に騒いでられるんで。
でもね、衣食住の食だけはやっぱり慣れ親しんだ味が一番です…!
私の場合は特に寿司!
十代の頃には某回転寿司屋で働いていて、出勤前・休憩時・出勤後に1日3回お寿司を食べたこともあるし、今でもできることなら週に1回は食べたい大の寿司好きです。
カナダにもお寿司屋さんや日本食レストランは想像以上にたくさんあるんですが、食べるならやっぱり本場に限ります。
日本にあるお寿司屋さんならスシローとかの100円寿司でもいい。いやむしろスシローがいい。
帰国したら真っ先に食べたいものは、もはやスシローの寿司です。
そしてなぜだか、日本にいるときはさほど食べていなかった日本食も食べたくなります。
私はそれがラーメンでした。普段2ヶ月に1回くらいの頻度でしか食べないラーメンが、この4ヶ月で何度食べたくなったかわかりません。
北海道の旭川発祥で、トロントにも出店している『らーめん山頭火』で一度味噌ラーメンを食べたとき、「帰国したらもっとラーメン食べよう」と謎の誓いを立てました。一蘭に行ってみたいです。
日本のお酒が恋しくなる
ビールは大丈夫。トロントのお店にも高確率でサッポロがあるし、少し高いけどアサヒもたまにあります。
日本でも海外のビールはよく飲んでいたし、ビールならどれも味にそう大差はありません。(要するに私の舌はビールならなんでもOK)
問題は焼酎!日本でよく飲むやっすい焼酎が、トロントでは全然売ってません!!
「Japanese SAKE」と言えば日本酒だと通じるくらいカナダでも有名ですが、SAKEはSAKEでも私たち日本人からすれば日本酒と焼酎はまったくの別物です。
「Japanese IZAKAYA」と呼ばれる居酒屋っぽいお店で焼酎を探すと、メニューの中には一応ありました。
が、
焼酎が飲みたいケリー
日本のものではありますが銘柄は初めて見るものばかり、そしてグラス1つで10ドル(約850円)くらい当たり前。
やっすい甲類の焼酎をいっぱーい飲みたかったので、そこでの注文は断念しました。
いつもは何気なく飲んでいたそれほどおいしくないお酒を、ここまで飲みたくなるとは思ってもみませんでした。むしろやっと離れられると歓喜していたあの忌まわしい液体です。
アル中だと思われても構いません。焼酎が飲みたい。
日本のテレビ番組が見たくなる
地元の自分の部屋のテレビが映らなくなって早数年、テレビが無くても生きていけることを私は知っています。
もともとそんなにテレビっ子でもないので、あれが見たい!って思うものはせいぜいイッテQぐらいしか思い浮かばないんですが、日本のテレビ番組が異常に恋しくなった時期が一度だけありました。
その時期というのが、他でもない年末年始。
毎年何気なく見ていた特別番組が、それはそれは恋しいのなんの!
関ジャニ∞ファンの友達が、年越し寸前にジャニーズカウントダウンの動画を撮って送ってくれたときは本当に嬉しかったです。いつもと同じ一年ぶりなのに、とても懐かしく感じました。
いざ無いとなると欲しくなるのが人間の性のようです。
日本の本屋に行きたくなる
本屋さん大好きー!な私にとって、これもかなり堪えました。
もちろん本欲を満たそうとこちらの本屋さんにも足を運んでみましたが、可愛いのは表紙ばかりで、中身を開いてもちんぷんかんぷん。
日本の本屋よりも品揃え豊富な写真集やアートの本にはとても癒されましたが、足りないのはやはり日本語の活字。
いつもはタイトルに惹かれて手に取る本がいくつかありますが、カナダの本屋ではそれがゼロでした。英語のタイトルは慣用句的な表現が多い(と勝手に思っている)ので、短いタイトルさえも理解できません。
このことから、私が本屋さんに通う理由は、アートの本から得られる“視覚への刺激”だけではなくて、自己啓発本から得ることのできる“知識”や、小説による“感情への刺激”を得たいからだということに気がつきました。
そしてやはり、本は電子書籍ではなく紙の本で読むのがいいです。
友達に会いたくなる
日本に帰って友達に会う夢を何度見たかわかりません。
ついこの間まで毎日のように会っていた友達にいきなり会えなくなると、頭もびっくりしてしまうようです。
こちらでもそれなりに仲の良い友達はできたものの、付き合いの長い友達のことが恋しくなります。
「みんなでカナダ来たら絶対楽しいだろうな」とか「あいつらと雪遊びなんかしたらバッテリー足りないくらい永遠に動画撮っちゃうわ」とか。
先ほど「普段飲んでいた焼酎が飲みたくなる」とも書きましたが、ただ単に焼酎ならいいというわけでもありません。大好きな友達たちと飲む焼酎だからおいしいのです。
同じ地域にいるときでさえ数日会わなかっただけで「早く会いたい!」と感じていた仲間たちのことが、これ以上ないほど恋しくなりました。
私の友達愛はつくづく異常です。
結論、日本大好き
以上、トロントで4ヶ月間住んでみて感じたことを書いてみました。
日本にいるときは、当たり前に日本の風景を見て、当たり前に日本語を話して、当たり前に日本食を食べていました。
そんな日常がいざ無くなってしまうと、思いもよらないところで自国への愛に気がつきます。その度に「私って日本人なんだなあ」と実感するのです。
帰国したらその“当たり前”にきちんと感謝しながら、日本を楽しみたいと思います。
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