30歳最後の日、あいも変わらず愛が欲しい

30to31

 

毎年誕生日前日になると妙にソワソワしてしまうこの現象に名前をつけるとしたらなんだろう。

ソワソワの証拠に、このブログの更新がどれだけ滞っていても、誕生日前日には毎年しっかり記事を書いている。変なブログだ。

 

最初の日よりも最後の日の方が長く感じるのは、「◯歳には二度と戻れない」と思っている自分がいるからだと思う。

とはいえ急に焦ってやり残したことを探したって、大したことは思い浮かばないんだけれど。もし万が一なにか重要なことを思い出したとしても、大抵のことはもう手遅れだし。

 

前日をいくら噛み締めたって、誕生日はやってくる。

そしてその誕生日当日もいくら噛み締めたって、“◯歳2日目”以降は普段通りの日々なのだ。

 

 

ソワソワするのは、暇なせいも大いにある。

去年オーストラリアdeヒッチハイク旅中に迎えた30歳の誕生日は、from サンシャイン・コーストのジュリアンと西オーストラリア州にある世界遺産、シャーク・ベイへ行き、シェル・ビーチやモンキー・マイアを巡った。

夜はナンガのキャラバンパークで海水シャワーを浴び、もりもりと協力してBBQグリルで無理やり晩ご飯を作っていたところ、ロッジに宿泊していた夫婦がキッチンを貸してくれた。

そこでの会話中にもりもりがふいに「え、今日誕生日じゃね?」と言い出したので頷くと、夫婦が「Happy Birthday!」と言ってくれた。

 

30歳のあの誕生日は、今までで一番おかしくてヘンテコで忙しかった。だからこのブログにもこの年だけ誕生日前日記事がない。

一生忘れられない誕生日だった。

 

そんなヘンテコさが今年はないから、実に暇である。

 

 

作った本を売るために日本に帰ってきて、もうすぐ2ヶ月が経つ。

あらゆることが一旦落ち着いたら、なんか知らんけどめちゃくちゃ病んだ。これが燃え尽き症候群ってやつか?

 

一番相談したい人に相談できないのが苦しくて、酒を飲んだり友達に電話したりして一生懸命脳を騙し、どうにか一日中作業に打ち込む忙しいながらも平穏な日々を取り戻そうとした。

そうしていると少しずつ気分が落ち着いてきて、「まあどんだけ考えても結局なるようにしかならんしな。人間誰しもいつかは死ぬし」という考えに至った。

「他人はどうにもできんけど、自分のことは自分でどうにかできるやん。てか大体いっつも考えすぎながって!overthinking!」と、私の中のターコイズブルーがとうとう声を荒らげたのだ。

怒られてしまった私の中のピンクは、ようやく頭を引っ込めた。つい昨日のことである。

 

今朝地元の神社を参拝したら、なんだかスッキリした。

歳が変わる明日からは、考えてもわからないことを考えるのをやめる。もっと軽やかに生きよう。